今回は無念無想(むねんむそう)です。
お坊さんのにおいがする!
そうですね、仏教用語です。一切の雑念をとり去ること、何も考えていないこと。
え!いいことなの?良くないの?
そんなものありませんよ、何も考えてないんです。そもそも、悟るのがすごい。って言って修行してる人の何がすごいって言うんですか。
自分はスゴイ、って言う為?だったら、無心じゃないでしょ。凡人でしょ。他者からの評価さえ気にならないから揺らがない。わかるけど、一つの方法であって、なにか偉いわけでもない。いや、自分は素晴らしい。自分で言ったとたんに、普通でしょ?
仏教はそもそも、生きることは苦しいことだ、と説いています。この出発から判かるように、俗人に向けられたものであることは間違いないのです。
そして、そこから抜け出したい、という時点で、無念無想は、はるか遠くにあることは、想像にかたくありません。そこに善悪を求める意義も、さほどのこととも思えません。ただ、そういう方法もある、とも取れますね、良い、悪い、という簡単なお話ではありません。ただ、大きな困難をのりこえるひとつの方法とも言えますね。
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