今回は上天難欺(じょうてんなんぎ)です。
お役人たちに対しての言葉で、民衆を苦しめていい気になっても、天は欺けないぞ、という意味です。
真面目なお役人もたくさんいるって。
昔の中国の言葉ですから。
昔の中国のお役人には悪いイメージあるね。
中国の五代十国時代の孟昶(もうちょう)の「誡諭辭(かいゆじ)」の言葉です。
その後に宋の太宗が「誡諭辭(かいゆじ)」から16字を抜き出して「戒石銘」に「爾俸爾禄 民膏民脂 下民易虐 上天難儀」と書きました。
役人のお給料は民衆の汗と苦労の結晶であって弱い民衆を苦しめても天は決して欺けない、という様な意味です。
その文章をそのまま書いた「旧二本松藩戒石銘碑」が日本でも有名です。
「旧二本松藩戒石銘碑」って有名なの?
昭和初期には教育資料として使われました。
所で誡諭辭(かいゆじ)の辭(じ)が許せないよ。
「辞」でもいいですよ。
急に簡単になったな、所で、なんか辞めるの?
「辞」は「言葉」「訴える」という意味もありますから。
へー。
ですから誡諭辭(かいゆじ)は、戒めて、諭す、言葉、訴え、と言うような意味です。
天は欺けないからしっかり頑張りなさいってことだ。
そういうことです。
そもそも天は欺かなくても、怒らないからな。
怒られなくてもしっかりやりましょう。
にわとりさんは怒られてから本気出す主義なの。
出典は、孟昶(もうちょう)の「誡諭辭(かいゆじ)」でした。