今回は夷険一節(いけんいっせつ)です。
大変な時も平和な時も信念を貫くこと、です。
平和な時は簡単じゃない?
そうでもないですよ、平和な時ほど油断が出ますよ、厳しい時ほど力を合わせてしっかり頑張るのは簡単ですからね。
厳しい時の方が簡単?厳しい方が難しくないの?
みんなが厳しい時に逃げ出すのはよっぽどのダメ人間でしょ。
平和な時の方が自由や好き勝手にしやすいですよ。
それはあるかもね。
「夷険」(いけん)の「夷」は、夷(たい)らか、夷(たいら)げる、などと使います。
「険」は険(け)わしい、などと読みますね。
「夷」は外の敵の「夷狄(いてき)」などにも使うよね。
「夷」は未開の土地の人、という意味もありますね、えびす、とも読みます。
出典は詩人の欧陽脩(おうようしゅう)の「相州昼錦堂記」でした。