今回は鰥寡孤独(かんかこどく)です。
身寄りのない寂しいさまを意味します。
「鰥(かん)」?
男性で伴侶を離別、死別などで失った人です。
へー。
「孟子」には「老而無妻曰鰥 老而無夫曰寡 老而無子曰獨 幼而無父曰孤」とあります、要するに「老いて妻無きを鰥と言う、老いて夫が無いことを寡と言い、老いて子が無きを孤と言う、幼くして父が無いのを孤と言う」とあります。
昔はそういう考え方だったんだね。
そうですね、孟子は為政者に政治のやり方を問われ、これら「鰥寡孤独(かんかこどく)」のものを救済するように言っています。
ふーん。
ちなみに日本でも9世紀の律令の書類、19世紀の太政官布告にも「鰥寡孤独(かんかこどく)」の者に気をかけるように記されています。
へー。