今回は乳海攪拌(にゅうかいかくはん)です。
ヒンドゥー教の天地創造神話です。
どんな話なの?
神々とアスラ達が、不老不死の霊薬アムリタを奪い合って争っていたのですが、疲れ果てたので、三大神のヴィシュヌに相談しました。
そしたら、ヴィシュヌが「海にアレコレ入れて、みんなで力を合わせてかき混ぜれば作れるよ」と教えてくれました。
作れんのかい!
で、まあ、みんなで力を合わせることになりました。
神々はいいとして、アスラって何?
悪鬼などとも訳されますが、別に悪とは決まっていません、後に仏教では「阿修羅」と言われています。
え!じゃあ、むしろ、ありがたい感じじゃん!
古代では悪ではなかったんですが、ヒンズー教では悪役になって行ったそうです。
仏教でも、戦いを好む扱いを受けていますが、人と比べ競う気持ちが強いのが特徴です。
人間と一緒だ。じゃあ、欲が強いのかな、なるほど。
法華経などだと、反省も見られお釈迦様のお話を聞きに来たりします。
本当に人間ぽいな。
そして、みんなで海を1000年以上混ぜてみると、ついに!
1000年!!だるい。
海は、乳海になり、そこから「太陽」や「月」など、さまざまな宝ものが出てきました、そして、ついにアムリタが出てきました。
良かったね。
しかし、アスラ達は、アムリタを奪い取ろうとしました。
あらやだ!
それで結局、神々がアムリタを、みんな飲んじゃうことにしました。
アスラが盗ろうとするからじゃん。ダメだな。
しかし、神々の中に「ラーフ」と言うアスラが忍び込んで、こっそりアムリタを飲みました。
まー!
しかし、太陽神と月神がそれに気付いて、ヴィシュヌに言いつけたので、ヴィシュヌは「ラーフ」の首を切り落としました。
ちょっとキレすぎじゃない!!
でも「ラーフ」は、アムリタを飲んでますから死にません。
それ以来「ラーフ」は太陽と月を追いかけるようになりました、それが日蝕や月蝕なのです。
え!「太陽」と「月」は大丈夫なの?
だって「ラーフ」は首と体が分かれてますから。飲むだけで、消化されないで出てきます。
なるほど。
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