今回は人海戦術(じんかいせんじゅつ)です。
たくさんの人数で、目的を達成するやりかた、たくさんの人数で敵軍を粉砕する戦術のこと、です。
まあ、仕方の無いこともあるだろうけど、なんとなく頭悪い感じだよね。
人海戦術は、英語では、Infiltration Tacticsと言います。直訳すると、浸透戦術ですね。第一次世界大戦の時にドイツが使った戦術で、短期に集中的に砲撃をして、混乱させ、弱い所を大量の歩兵で、崩壊させる戦術です。
なんだ、けっこう頭いい感じだね。なんて言うか、第二次世界大戦の時の、ドイツの電撃戦みたいだね。空爆でめちゃくちゃにして、戦車で進撃する、みたいな。
そうですね、第二次世界大戦の時のドイツは、電撃戦で多くの国を短期間で占領したわけですが、その元とも言えるかもしれませんね。
なんか、人海戦術って、ただ人数で何とかするってイメージだけど、元になった戦術は違うんだね。
そうですね、そう考えると、日露戦争の時の二〇三高地での日本軍が人海戦術のイメージですよね。
とにかく人数で押し切る、みたいな。でもそう考えると、人海戦術のInfiltration Tacticsという翻訳が怪しいような。
しかし、人海戦術と言う言葉は、中国の毛沢東が作った言葉という説もあります。
それは、人数で押し切るような雑な戦術なの?
とんでもありません、毛沢東は、浸透戦術とゲリラ戦術を巧みに操る指揮官でした。
だとしたら、翻訳は問題ないのか。
ただ、冷戦時代は、中国やソビエトの、歩兵を巧みに使うやり方を、能力を人数で補っている、というようなイメージで、我々西側陣営では宣伝されていた部分もあるかもしれませんね。
なるほどね、納得した。
出典はわかりません。