今回は帯礪之誓(たいれいのちかい)です。
どんなに時が流れても変わらない誓いのことです。
固い誓い、って判断が難しいよね。
誓いなんて、結果論ですからね。
言いかえれば、いつも約束を守らない人の誓いは無価値、ということですね。
この言葉は「漢」を作った劉邦(りゅうほう)の「高祖功臣候者年表」に出てます、「使河如帯 泰山若礪」とあります。
黄河が帯のように細くなっても、泰山が砥石のように薄くなっても、国を守る、という様なことが書いてあります。
それで、「帯礪之誓(たいれいのちかい)」か。
そうか、じゃあ、黄河は大丈夫だし、泰山も大丈夫なのに、「漢」は滅びちゃったね、残念。
中国では「泰山若礪」の方を使うようです。
へー。
出典は「史記」「高祖功臣候者年表」でした。「漢書」「高惠高后文功臣表」にも出ています。