今回は是非之心(ぜひのこころ)です。
良いことと悪いことを見極める心のことです。
性善説で有名な孟子(もうし)が人に本来備わっている心の1つに上げています。
判らない人もいるでしょ。
判っていても悪いことをしてしまうのは是非之心(ぜひのこころ)が育っていないということですよ。
そして羞悪之心(しゅうおのこころ)悪を恥に思う気持ちが育ってないということです。
悪だけど、やっちゃおう~☆ってことか。
孟子(もうし)は、他に人間に備わっている心として、惻隠之心(そくいんのこころ)、辞譲之心(じじょうのこころ)を上げています。
惻隠之心(そくいんのこころ)は、哀れだ、可愛そうだと思う心、辞譲之心(じじょうのこころ)は人に譲るこころです。
ふーん、それがある、っていうのが孟子(もうし)の性善説のもとなんだ。
でも、現実はそうはいかないよね。
しかし、政治にも性善説は生きています、罰則をつけると取り締まるのに行政コストが向上しますからね。
お願いね、やらないでね、って罰則無しの法律や条例を作るだけなら安上がりなのか。
あまりにも仕方が無いモノは取り締まらないと社会秩序が保てませんが、出来る限りは罰則無しで済むなら罰則無しの方が良いのです。
出典は「孟子」でした。