今回は豚蹄穣田(とんていじょうでん)です。
わずかなもので多くの見返りを求めることです。
わずかかどうかは相手が決めることだからね。
そうですが、相場がありますでしょ。
そういうの難しいよね、いくらくらい欲しい、って言って欲しいよね。
でも、おもむき、ってものがありますから。ルールを決めないことで、多めに出しておこうかな、なんて気持ちになる人もいますから。
そういうことか。
「豚蹄(とんてい)」って、豚さんの蹄(ひづめ)?
そうです、「穣田(じょうでん)」は田んぼが実ることです。
あ、豚さんの蹄で、田んぼが豊作になるのを祈るってことか。
いいじゃん、別に。妥当じゃん。
神様が代わりに田植えとかもしてくれるなら判るけど、お百姓さんが頑張って田植えとか手入れをして豊作を祈るんでしょ。豊作だってお百姓さんの努力じゃん。
まあ、そう考えれば、妥当って言えば妥当ですけど。この言葉は人間同士の関係にも使いますからね。
見稻旁有穣田者、操一豚蹄、酒一盂 と「史記」にあります。
ですから、同じ意味で「豚蹄一酒」という言葉もあります。
へー。
出典は「史記」でした。