今回は三段論法(さんだんろんぽう)です。
大前提、小前提、結論、の形で組み立てて推論する論法です。
アリストテレス以来の古くからある論法ですが、現在は細かく整理発展しています。
実際には三段ではないものもありますが、そういう風に翻訳されましたのでそう呼ばれます。
どんなものなの?
例えば「人間はいつか亡くなる(大前提)」「Aさんは人間である(小前提)」「Aさんはいつか亡くなる(結論)」という感じですね。
何だか当たり前だな。
では「人間はいつか亡くなる(大前提)」「Aさんは猫である(小前提)」「Aさんは亡くならない(結論)」はおかしいですよね。
そうね、おかしいね。猫さんは人間じゃないけどいつか亡くなるよね。
そうです、小前提が大前提と一致していませんよね。人間じゃないからと言って「亡くならない」という前提はおかしいですよね。
要するに「三段論法(さんだんろんぽう)」は、おかしい部分を探ることが出来るのか。
まあ、ごく簡単に言うとそういうことです。
実際に使う時は「省略三段論法(しょうりゃくさんだんろんぽう)」で使うのが普通です。
「大前提」「小前提」「結論」のいずれか当たり前すぎる部分を省いて使います。
どういうこと?
「Aさんは人間である(小前提)」「Aさんはいつか亡くなる(結論)」だけでも伝わりますでしょ。
なるほど、確かに。当たりまえすぎる前提を省く方が伝わりやすいかもね。
そうです、「人間はいつか亡くなる(大前提)」「Aさんは人間である(小前提)」だけでも伝わりますでしょ。