今回は土階茅茨(どかいぼうし)です。
かやぶきの屋根に土の階段、質素な建物、質素な宮殿、を意味します。
とにかく粗末な建物なんだ、宮殿ってかやぶき屋根に土の階段って宮殿じゃないでしょ。
古代の中国の伝説の王様の「舜(しゅん)」と「尭(ぎょう)」の宮殿です。
また、こいつらか!貧しい王様だな。
贅沢しないようにしてるんですよ。
でも、昔の人だから、どんどん持ち上げちゃってるんじゃないの?昔は良かった現象だよ。
それは、ありえます。聖人の代名詞みたいになっていますが、実際にはそうでもないこともしてるかも、と言われています。
偉い人は、細かいことなんか気にしないもんだよ、それが現実だよ。
ちなみにこの言葉は「史記」には「堂高三尺、土階三等、茅茨不翦」とあります。
建物の高さは三尺、階段は三段、かやぶき屋根は不ぞろい、
本当かねぇ。
「堂高三尺、土階三等、茅茨不翦」の部分で「土階茅茨(どかいぼうし)」ってことですね。
「茅茨土階(ぼうしどかい)」は「後漢書」に載っています。
もう全部一緒じゃん!!
まあ、一緒みたいなもんですが、イロイロ出典が違う言葉はそういう違いだったりするんですね。
こうなると、どこまでが正解でどこからが間違いか判らないね。
言葉って言うのは難しいものです。
出典は「史記」でした。