かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

妄言妄聴(もうげんもうちょう)

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f:id:KAERUSAN:20180129181837g:plain 今回は妄言妄聴(もうげんもうちょう)です。

 

f:id:KAERUSAN:20180129181837g:plain いいかげんなことを言うから、いいかげんに聴きなさい、ということ。デタラメな話をデタラメに聞く、と言うようなことです。

 

f:id:KAERUSAN:20180129182931g:plain メッチャテキトーな言葉だな。

 

f:id:KAERUSAN:20180130155852g:plain そう言う意味になっちゃった、と言うことで、元はといえばそんな意味ではありません。

 

f:id:KAERUSAN:20180129183519g:plain 「荘子(そうじ)」にある言葉で、貴方のために試しに妄言をいうから、貴方も妄聴しなさい、とあります。

 

f:id:KAERUSAN:20180130155852g:plain デタラメを言うからデタラメに聴きなさい、と言う意味ではなく、例えば、正しい心、立派な志、などカンタンに言葉に出来ないことも、言葉で伝えようと試みれば、伝わるケースもありますね。

 

f:id:KAERUSAN:20180129182931g:plain ああ、勘違いや自分の都合の良い考えに捻じ曲げてしまうこともあるね。

 

f:id:KAERUSAN:20180130155852g:plain だから、言葉を聞いて、判らなければ、意味を考えることが出来る人は、考え続ければ、判るかもしれない、でも考えられない人は聞き流してもけっこうだ、と言うことです。

 

f:id:KAERUSAN:20180129183155g:plain 本当にデタラメなら、最初から言わないよね。

 

f:id:KAERUSAN:20180129183312g:plain だけど、テキトーに聞け、忘れても良い、と言うことで、その裏側に、意味が有る、ことを感じられる人間には意味が伝わるかもしれない、言いかえれば、言葉の裏を考えない人間には伝わらないことを言っているのです。

 

f:id:KAERUSAN:20180129183155g:plain 伝わるためには、考える聞き手が必要、だから、妄言妄聴(もうげんもうちょう)と言い放つ、と言うことか。

 

f:id:KAERUSAN:20180129183155g:plain 老子とか荘子は難しいんだよな。結局どういう意味で使えば良いの?!

 

f:id:KAERUSAN:20180129181837g:plain 使うときは、いいかげんなことを言うから、いいかげんに聴きなさい、ということ。デタラメな話をデタラメに聞く、と言うようなこと、で良いでしょう。

 

f:id:KAERUSAN:20180129183519g:plain しかし、実際にはそう言う意味では無かった、と言うことです。

 

f:id:KAERUSAN:20180129181837g:plain 出典は「荘子」でした。