今回は悲歌慷慨(ひかこうがい)です。
悲しげに歌い、世を嘆き憤慨することです。
悲しげに歌い、世に怒る、って器用なやっちゃなー。
怒りながら、悲しい感じ、ってちょっと面白くなっちゃうんじゃない?
まあ、中国の漢王朝を作った劉邦(りゅうほう)に負けた項羽(こうう)のことなんですけど。
世を嘆くって、項羽は自業自得の当然の敗北じゃん。
項羽は部下を大切にしなかったし、頭も悪かったし、
じゃあ、悲歌慷慨(ひかこうがい)って、あの最後の宴で歌った、馬と恋人の歌?
そうです。騅(すい)と虞(ぐ)美人のことです。
だっさ。だから部下が逃げるんだよ、亡くなった部下に申し訳ないと思わないのかね。
でも、確かに怒りながら悲しんでるよね。
一応、名場面ってことになっているんですよね。
有名な「覇王別姫(はおうべっき)」だよね、京劇とか映画で見るけどさ、絶対かっこ悪いって。
出典は「史記」でした。