今回は戦国大名(せんごくだいみょう)です。
戦国時代に郡や国を支配した大名です。
なんかスッキリしないな。
戦国大名の定義は完全な定説が無く、スッキリした説明は、この人は戦国大名じゃない、この人は戦国大名だ、など、いろいろ疑問を生みます。
そうなんだ。
だいたい戦国時代ってそれだけでも微妙ですからね。応仁の乱(1467年)から、織田信長が室町幕府を滅ぼすまで(1573年)、と言う説がありますが、それだと、1573年には伊達政宗は6歳か7歳ですよ。
そのころ、領国は支配していませんから、伊達政宗は戦国大名じゃない、ってなりますよね。
それ違和感あるな。
戦国大名と言うと、中央の室町幕府から離れて、独自の力で領国を支配していたから独自の法律を持っていた、などとも言われますが、そんな大名は少数です。
だいたい室町幕府によって任命された「守護」である大名がほとんどでしたから、その人たちは、中央の権力と関係ない、とは言えないですよね。
織田信長も、室町幕府を利用していた時期もありますよね、その時期は戦国大名ではないのか、など色々めんどくさいです。
確かにめんどくさいな、軍隊を持ってて領土を持っていれば戦国大名でいいんじゃない?
じゃあ、すごい小さい豪族も含まれますね。
守護大名と重なる人が多いのが判りにくいな。もう室町幕府弱いんだから、捨てなさいよ。
どうでも良くても何かの役に立つかもしれないし、わざわざ捨てませんよ。捨てる意味も無いし、実際、室町幕府は紛争の仲裁なども行っているんです。
じゃあ、なんか戦国時代のころに戦国大名っぽいやつが戦国大名。
実際の所そんな感じなんですが、それじゃあ、かっこ悪すぎますから、
だいたい「戦国大名(せんごくだいみょう)」と言う言葉が良く使われだしたのは最近ですから。
最近なの!?
昭和の時代になってから、専門誌で使われてから広まった、と言われています。
なんだ、そんなに、こだわらなくて良いじゃん。
まあ、目くじらを立てるほどのことじゃないけど、簡単でもない、と言うことをご記憶いただければ宜しいと思います。