今回は日本国王(にほんこくおう)です。
日本の統治者を指す言葉で、外国から言われることと、日本の方から名乗った例があります。
「日本国王(にほんこくおう)」と言えば、足利義満かな。
明(中国)との貿易を申し込んだ、足利義満に対し明(中国)の書状に「日本国王(にほんこくおう)」と書いてありました。それに対し、足利義満は、自分でも「日本国王(にほんこくおう)」の称号を使いました。
当時、国内で大変な反感を買いました。
幕府の将軍だからいいんじゃないの?
それまでは、「日本国王(にほんこくおう)」と言えば、天皇に対して使われた言葉だったんです。「蒙古襲来」の時、元(中国)からきた書状でもそうでした。
え!じゃあ、けっこう、やばいんじゃない!
そうなんですけど、足利義満は、どうしても明(中国)と貿易をしたかったので「日本国王(にほんこくおう)」の称号を使い続け、大きな利益をあげました。
その後は、室町幕府の将軍が外交称号として「日本国王(にほんこくおう)」を使いました。
慣れちゃったんだ。
あと、1986年にスワジランド国王の即位式の招待状の名義が「日本国王(にほんこくおう)ナカソネ」となっていたことがあります。
さすが中曽根さん!!