かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

初春令月 気淑風和(しょしゅんれいげつ きしゅくふうわ)

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f:id:KAERUSAN:20190328233856g:plain 今回は初春令月 気淑風和(しょしゅんれいげつ きしゅくふうわ)です。

 

f:id:KAERUSAN:20190328233856g:plain 初春の好い月、気淑(よ)く風和(かぜやわらぐ)と言う意味で元号「令和(れいわ)」の典故となった言葉です。

 

f:id:KAERUSAN:20190328233856g:plain 「万葉集」の梅花の歌、三十二首の序文にある言葉です。

 

f:id:KAERUSAN:20190329162632g:plain 「令」って命令とか指令のイメージだけど、元号に使うってことは宜しい意味なんでしょ。

 

f:id:KAERUSAN:20190328232129g:plain 「令」は、良い、立派な、と言う意味もあります。

 

f:id:KAERUSAN:20190328231804g:plain 「令」は決まり、させる、と言うような意味もあり、「令和(れいわ)」は「和」に向かって努力する、と言う意味にもなります。

 

f:id:KAERUSAN:20190328230424g:plain おお、なるほど。

 

f:id:KAERUSAN:20190328230619g:plain 序文の内容は、美しい自然の中で、心を開いてみんなで詠いましょう、と言うような宴席での様子を書いた文章です。

 

f:id:KAERUSAN:20190328233856g:plain 文化的な印象がありますね、西暦730年ごろの当時、梅は大陸から来た大変珍しい植物だったようです。そう言うものに囲まれてみんなで楽しんでいる雰囲気です。

 

f:id:KAERUSAN:20190328233632g:plain へぇ、新しい時代にぴったりだね。

 

f:id:KAERUSAN:20190329162632g:plain 万葉集は、歌の前に序文があるんだね。知らなかった。

 

f:id:KAERUSAN:20190328231605g:plain 詩集の有名な序文と言えば、王羲之(おうぎし)の「蘭亭序(らんていじょ)」ですね。

 

f:id:KAERUSAN:20190328233632g:plain おお、そう言うイメージなんだ、カッコイイ!

 

f:id:KAERUSAN:20190328233632g:plain 「令和(れいわ)」はアルファベットだと「R」って略すんだね。

 

f:id:KAERUSAN:20190328233856g:plain そうです。ちなみに248番目の元号です。今までの元号は中国の古典から取っていましたが、今回は初めて日本の古典が出典となります。

 

f:id:KAERUSAN:20190328230424g:plain 「令」と言う文字は元号に初めて使われるんでしょ。

 

f:id:KAERUSAN:20190328231605g:plain そうですね、一度だけ「令徳(れいとく)」と言うボツ案が幕末の頃にあったそうですが、採用されるのは初めてです。

 

f:id:KAERUSAN:20190328233856g:plain 出典は「万葉集」でした。