かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

暗香蓊勃(あんこうおうぼつ)

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f:id:KAERUSAN:20181024170350g:plain 今回は暗香蓊勃(あんこうおうぼつ)です。

 

f:id:KAERUSAN:20181024170350g:plain 月夜などに梅の香りが漂ってくることなど、を意味することが多いです、暗い中に香りがしてくる、というのが香りの印象を強くしていますね、蓊勃(おうぼつ)は、盛んに、ということですので、ほのかな感じではないですね。

 

f:id:KAERUSAN:20181024171116g:plain 暗香蓊勃(あんこうおうぼつ)自体は新しい言葉です、幕末のころの日本の学者、斎藤拙堂(さいとうせつどう)の本「月瀬記勝」の言葉です。

 

f:id:KAERUSAN:20181024170350g:plain 暗香(あんこう)は、宋の時代の中国の詩人の林逋(りんぽ)「山園小梅」「疎影横斜水清浅。暗香浮動月黄昏」と言う梅を詠んだ句の言葉です。

 

f:id:KAERUSAN:20181024171021g:plain うわ!!暗闇から臭いが!!みたいな感じじゃないのね。

 

f:id:KAERUSAN:20181024171351g:plain そうです。全く違います。

 

f:id:KAERUSAN:20181024172138g:plain 蓊勃(おうぼつ)は、中国の唐の柳宗元(りゅうそうげん)の「閔生賦」の言葉です、草木が盛んに茂る様子を言った言葉です。

 

f:id:KAERUSAN:20181024170114g:plain じゃあ、その「暗香(あんこう)」と「蓊勃(おうぼつ)」を日本人がくっつけたんだね。

 

f:id:KAERUSAN:20181024170350g:plain そう言うことです。

 

f:id:KAERUSAN:20181024170350g:plain 出典は「月瀬記勝」でした。