かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

水山蹇(すいざんけん)

水山蹇

 今回は水山蹇(すいざんけん)です。

 

 易の六十四卦の一つです。西南に利(よろ)しく、東北に利(よろ)しからず、大人(たいじん)を見るに利(よろ)し、貞(ただ)しければ吉、という卦です。

 

 

 内面を表す下三本の「内卦(ないか)」が山のイメージの「艮(ごん)」、西洋占星術では自分のやりたいことを示す「金星」で、行動や外面を示す、上三本の「外卦(がいか)」が水のイメージの「坎(かん)」、西洋占星術では安心感と成長の「月」のイメージだね。

 

 ですから、本当にやりたいことがある、ですが、雨が降り辛く寒く足が動かない、というわけで「亨(とお)る」ではないのです。

 

 じゃあ、ダメな卦なんだ。

 

 そんなに単純な話ではありません。東北は陽、要するに困難に立ち向かう道を指しています、そして西南は易き道を意味しています、すなわち陰です。

 

 ですから、足の弱った今、西南を進めているのです。今は待つ時、難(なやむ)時、である、ということです。

 

 なるほど、困難に立ち向かうのが正解、とは決まってないもんね。

 

 そして、そういう時は力のある人、賢人に助けてもらうことも良いだろう、ということです。

 

f:id:KAERUSAN:20210105140235g:plain 出典は「易経」でした。