今回は螻蟻潰堤(ろうぎかいてい)です。
小さなことが、大きな結果を引き起こす、と言うことで、望ましくない事態に対して使います。
「螻蟻(ろうぎ)」?
「螻蛄(けら)」と「蟻(あり)」です。
けら?
「おけら」とも言いますね。
あー「おけら」ね。
虫が巣を作ったりした穴から堤防などを壊してしまうってことか。
そうです。
この言葉は「韓非子(かんぴし)」に出ています。
千丈之堤、潰於蟻穴、以螻蟻之穴潰 とあります。
なるほど、まあ「螻蟻潰堤(ろうぎかいてい)」の字は使われているね。
中国では「群蟻潰堤」と言います。
「群」はどこから来たのよ?
どうせ一匹の仕業じゃないでしょ。
書いてないのに、なんか適当だな。
とにかく日本では「螻蟻潰堤(ろうぎかいてい)」が一般的なんですよね。
出典は「韓非子」でした。