今回は螻蛄之才(ろうこのさい)です。
多芸ながら、究めた能力が一つもないことです。
「究めた」は結構主観的な言葉だよね、「究める」ことが目的じゃないし。
そうなんですよね、目的が達せられていれば良いとも言えますよね。
「螻蛄(ろうこ)」って何?
いわゆる「おけら」です。おけらは、「掘る、飛ぶ、登る、走る、泳ぐ、鳴く、跳ぶ、鳴く」などたくさんの事が出来るが、どれも究めていない、と言う意味の言葉です。
失礼な言葉だな。
とは言え、おけらの穴を掘る能力は大変高く、この言葉はおけらを深く知っている言葉とは言えません。
ちなみに「和漢三才圖會卷第五十三 蟲部 螻蛄」と言う資料に「おけらは5つの能があるが、ひとつも大したことない」と言う内容です。
あらやだ。