今回は重商主義(じゅうしょうしゅぎ)です。
16~18世紀のヨーロッパで主流的だった経済政策、思想です。貿易を通じて自国内に貨幣や貴金属などの国富を増大させる考え方です。
貴金属や貨幣を貯めればいいって考えなの?
最初は、とにかく、その考え方です、そして次第に、貿易黒字を増やすため、輸出を増やし、輸入を減らすために関税を引き上げて自国の輸出産業を保護育成しました。
しかし19世紀には、そのような形態を、自国の産業の発展を阻害する、と言うことで、自由貿易が広がりだします。
でも、現代の世界でも、自国産業のために関税を上げたり、保護政策を行ったりするよね。
そうですね、実際には、自由貿易だから全て良い、とも重商主義だからダメ、とも言えないですからね。
国に保護、援助されている産業は、やはり改革、改善は遅れますが、農業などは、全く保護、援助無しでは無くなってしまいます。
無くなっちゃダメなの?
自国で全く食料を作らない、などは国土保全、安全保障の面から避けなくてはいけませんね。
ハッキリ言って、日本は国土の広さから考えても、農業などは努力だけで何とかなることはありえません。
日本ではオーストラリアやアメリカの農業のような大規模農業は不可能ですから、農業従事者の方の努力が足らないわけではありません。
あ、もう、ムリなんだ。
安さ競争は絶対ムリです。
努力で何とかなるのかと思ってた。じゃあ、支援も必要なんだ。
そういうことです。