今回は錦心繍口(きんしんしゅうこう)です。
形容が素晴らしく、詩が華麗であること、です。、または素晴らしい詩を書く人、を指します。
「錦心(きんしん)」は、素晴らしい心、美しい心。
「繍口(しゅうこう)」は刺繍のような美しい言葉です。
でも、詩を褒める、なんて素敵な瞬間はにわとりさんにはあまり無いけどね。
まあ、とにかくそういう意味なんです。
褒めるのはだいたい、お料理だね、食べ物。
元の文章では詩の形である「四六駢儷体(しろくべんれいたい)」を褒めるのに使われました。
「四六駢儷体(しろくべんれいたい)」?
四字と六字の句を基本として、対句表現を行う形を言います。始めは詩のみでしたが南北朝時代(中国)には散文でも取り入れられました。
そして韻の研究が進み、技術も発展していきましたが、唐の時代の辺りから形式化されすぎて、陳腐化していると「古文復興運動」が起こりました。
その「古文復興運動」を支えた人物の柳宗元が書いた本「乞巧文」が「錦心繍口(きんしんしゅうこう)」の出典です。
なんだ、じゃあ、「四六駢儷体(しろくべんれいたい)」を褒めておいて、古文の方が好きだったのか。
ま、そういうことです。
出典は「乞巧文」でした。