かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

錦心繍口(きんしんしゅうこう)

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f:id:KAERUSAN:20210105140255g:plain 今回は錦心繍口(きんしんしゅうこう)です。

 

f:id:KAERUSAN:20210105140223g:plain 形容が素晴らしく、詩が華麗であること、です。、または素晴らしい詩を書く人、を指します。

 

f:id:KAERUSAN:20210105140243g:plain 「錦心(きんしん)」は、素晴らしい心、美しい心。

 

f:id:KAERUSAN:20210105140246g:plain 「繍口(しゅうこう)」は刺繍のような美しい言葉です。

 

f:id:KAERUSAN:20210105140232g:plain でも、詩を褒める、なんて素敵な瞬間はにわとりさんにはあまり無いけどね。

 

f:id:KAERUSAN:20210105140246g:plain まあ、とにかくそういう意味なんです。

 

f:id:KAERUSAN:20210105140230g:plain 褒めるのはだいたい、お料理だね、食べ物。

 

f:id:KAERUSAN:20210105140235g:plain 元の文章では詩の形である「四六駢儷体(しろくべんれいたい)」を褒めるのに使われました。

 

f:id:KAERUSAN:20210105140232g:plain 「四六駢儷体(しろくべんれいたい)」?

 

f:id:KAERUSAN:20210105140246g:plain 四字と六字の句を基本として、対句表現を行う形を言います。始めは詩のみでしたが南北朝時代(中国)には散文でも取り入れられました。

 

f:id:KAERUSAN:20210105140235g:plain そして韻の研究が進み、技術も発展していきましたが、唐の時代の辺りから形式化されすぎて、陳腐化していると「古文復興運動」が起こりました。

 

f:id:KAERUSAN:20210105140246g:plain その「古文復興運動」を支えた人物の柳宗元が書いた本「乞巧文」が「錦心繍口(きんしんしゅうこう)」の出典です。

 

f:id:KAERUSAN:20210105140225g:plain なんだ、じゃあ、「四六駢儷体(しろくべんれいたい)」を褒めておいて、古文の方が好きだったのか。

 

f:id:KAERUSAN:20210105140311g:plain ま、そういうことです。

 

f:id:KAERUSAN:20210105140223g:plain 出典は「乞巧文」でした。