今回は陳詞濫調(ちんしらんちょう)です。
使い古されて陳腐化している、まとまりがなく漠然とした言葉のこと、です。
陳詞の陳は陳腐の陳なのね。
そうです。
でも、言葉は良いものほど使い古されちゃうよね。
便利なものはみんな使いますからね、「大変印象的でした」とかアナウンサーが言うのを聞くと、何も思わなかったんだな、って感じます。
「印象的」は便利過ぎだもん、褒めても無いし、けなしても無い、しかし感想を言った感じだもんね。
アナウンサーなどは自分の意見を言うと命取りになりかねませんからね。
かといって褒めたら褒めたで、すり寄ってるとか言われちゃうし。
やっぱり「印象的」が無難で良いんだよ。
「陳詞濫調(ちんしらんちょう)」大いに結構!ということですな。
まあ、目くじらを立てるほどのことじゃないですからね。
出典は聞一多(ぶんいった)の「宮體詩的自贖」でした。