今回は雲中白鶴(うんちゅうはっかく)です。
高潔な人柄を指す言葉です。
なんとなく、ほめ言葉だよね、すぐ判る。
そうですね、邴原(へいげん)という男が、公孫度(こうそんたく)に、すごく礼遇され、大切にされていたのですが、邴原(へいげん)は、故郷に帰る、と言いましたが、許可されなかったので、だまって帰ったのです。
それを知った後、公孫度(こうそんたく)は彼を評し「彼は雲の中の白い鶴のようなもので、ツバメや、スズメの様に網でつかめておくことは出来ない」と言ったそうです。
だまって帰っちゃダメじゃん。恩知らずめ。
いや、財物では邴原(へいげん)を止められなかった、と言う話です。だまって帰らないと、帰れなかったんです。
この話は「三国志」「世説新語」に載っています。どちらも同じ内容ですが、この雲中白鶴は、婦人をほめる時の言葉、と解説しているものもあります。
出典は「三国志」でした。