かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

三獣渡河(さんじゅうとが)

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f:id:KAERUSAN:20200307235526g:plain 今回は三獣渡河(さんじゅうとが)です。

 

f:id:KAERUSAN:20200307234839g:plain 仏教の悟りの深さの例えのお話です。

 

f:id:KAERUSAN:20200307200433g:plain あれ?間違いやすい字のことじゃないの?

 

f:id:KAERUSAN:20200307200157g:plain それは「三豕渡河(さんしとか)」です。

 

f:id:KAERUSAN:20200307195817g:plain あ、違うんだ。

 

f:id:KAERUSAN:20200307234839g:plain 仏教の教えのお話で、現実世界と言う河を渡る動物、というイメージでお話をしています。

 

f:id:KAERUSAN:20200307231453g:plain 自分だけが悟りたいから仏の話を聞く、「声聞乗(しょうもんじょう)」は、河の底に足が届かない、浮いてしまう、ウサギに例えています。

 

f:id:KAERUSAN:20200307200433g:plain なんか悟りを目指してるのに軽くディスられてるね。

 

f:id:KAERUSAN:20200307200157g:plain 目指すだけなら誰でも出来ますからね。

 

f:id:KAERUSAN:20200307194435g:plain 自分で修行することで一人で悟ろうとする「縁覚乗(えんがくじょう)」は河の底に足が届いたり、届かなかったりする、馬に例えています。

 

f:id:KAERUSAN:20200307194817g:plain 大きいからか。仏様の話を聞くより、自分一人の方が深くなるの?

 

f:id:KAERUSAN:20200307194928g:plain 聞くだけじゃなくて自分でしっかり考えないとダメだ、ってことですよ。

 

f:id:KAERUSAN:20200307200157g:plain そして、自分と他の人のために悟ろうとする「菩薩乗(ぼさつじょう)」は河の底に徹して歩くイメージで、象に例えています。

 

f:id:KAERUSAN:20200307200433g:plain 体重の問題なのね。

 

f:id:KAERUSAN:20200307194435g:plain 判りやすく言っているのです。

 

f:id:KAERUSAN:20200307234839g:plain 底に徹して歩く、と言うことで略して「徹底(てってい)」の語源です。

 

f:id:KAERUSAN:20200307201121g:plain あ!今日はそれだけ覚えて帰ろう☆彡

 

f:id:KAERUSAN:20200307231234g:plain やっぱり、人のために悟る方がえらいってことか。

 

f:id:KAERUSAN:20200307234839g:plain 悩みから解放されるには、自分、自分では悩みから解放されませんよ。

 

f:id:KAERUSAN:20200307231453g:plain 「悟る」という言葉自体が難しいし、人それぞれですよ、もう悩みたくない!苦しみたくない!という独善的な考え方では楽にはなりません。

 

f:id:KAERUSAN:20200307200157g:plain 悩みに楽しんで取り組めるようになったり、やりがいを感じられるようになれば楽しく、楽になれる、と言う考え方も一つのヒントになるでしょう。

 

f:id:KAERUSAN:20200307194817g:plain ふーん。

 

f:id:KAERUSAN:20200307235526g:plain 出典は「優婆塞戒経(うばそくかいきょう)」でした。