今回は三界無安(さんがいむあん)です。
「三界」は、「欲望に捕らわれる」欲界、「美しいものを欲する」色界、「それらを越えてなお悩む」無色界のことです。その世界には平安が無い。要するに現実世界には安らぎはない、と言うことです。
「欲界」「色界」は判るけど「無色界」でも悩みはあるの?
禅をする人も「悟りたい」とか言うでしょ、要するに「現状から脱したい」わけですから、不満とも言えます。
向上心じゃないの?
「向上心」と捉えても良いし「不満」と捉えても良いでしょう。
全然違うでしょ?
個人的印象としてその人がそう思うならそう思ってもいいです。自分の感覚をどう表現してその表現を感覚的にどう感じるかは、本人の蓄積情報である、感情によるでしょう。
同じと言えば同じで、違うと言えば違うのか。
言語の限界とも言えますね。
なるほど。
出典は「法華経」でした。