今回は刮垢磨光(かっこうまこう)です。
人格の欠点を削り落とし、磨く、ということです。
そう言うけどね、欠点って思うから、即、欠点って決めていいものかね。
と、言いますと?
優柔不断で悩んでいる人は、本人は悩んでいるかもしれないけど、そこが優しさにつながっていたりするじゃない。
それはありますね。
じゃあ、直してカッチリカッチリ決めるようになって、ものごとをハッキリ言うようになったら、優しさも損なわれるんじゃないの?
それはあり得ますね。
ここでね、優柔不断だから直そう、そんな単純な発想でいいの?
それで厳しくなったら、周りの人の評価も変わるし、態度も変わりますよ。
だから、自分の性格を簡単に変えてもいいのか、行動を変えてもいいのか、って自分に問いかけてみることも必要だと思うんだよね。
なるほど。
ま、そんなわけで、生まれたまんまの性格で今まで生きてきたわけよ。
意識的に、人に対する態度はそのままで、自分にだけ厳しくする、または、自分のためにならない人間関係は整理すればいいじゃないですか。
やだ。
まあ、そういう生き方もあるでしょう、正しい生き方があるわけじゃありません、目標の設定次第ですよね。
そうそう。
出典は韓愈(かんゆ)の「進学解」でした。
「進学解」?
韓愈(かんゆ)が書いた学問を進めるための解説書です。
あ、それで進、学、解なのね。詩じゃないんだ。