今回は特別企画「中国文学哲学としての易経三百八十四爻」です。占いではない哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経三百八十四爻」になります。
今回は「坤為地(こんいち)」上爻です。
「坤為地(こんいち)」は、とにかく地道に結果を出すために努力するイメージです。支える、順(したが)う、そんなイメージです。
上爻は「龍戦于野 其血玄黄」りゅうやにたたかう そのちげんこう。です。
何で戦い始めちゃったの!
それは、無意識、天である「本当にやりたいこと」である「乾為天(けんいてん)」と、やらないといけないこと、地である「結果」である「坤為地(こんいち)」が一本に融合しようとしている葛藤と妥協、苦しみ、を意味します。
何で、苦しむの?
理想と結果は完全に一致しません、それでも現実化という最終仕上げをする葛藤を竜の戦いで表しています。北欧神話の最終戦争「ラグナロク」も同じことです。
神話の戦争もそういうことなんだ。
何で人は「現実化」したいんだろう?
「坤為地」の「陰」が極まって「乾為天」の「陽」が極まれば「試さずにはいられない」のです。人は自分の価値観に進んで行くと現実化を当然の目標にする生き物なのです。
ちなみに「玄黄」は「玄」は天、「黄」は地です。
出典は「易経」でした。