今回は特別企画「中国文学哲学としての易経三百八十四爻」です。占いではない哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経三百八十四爻」になります。
今回は「坤為地（こんいち）」三爻です。
「坤為地（こんいち）」は、とにかく地道に結果を出すために努力するイメージです。支える、順（したが）う、そんなイメージです。
やりたいことをやるにしても地道に頑張る力は重要だよね。
三爻は「含章可貞 或従王事 无成有終」あやをふくみてていにすべし あるいはおうじにしたがいてなすことなくしておわりなし。です。
どういうことなの？
「含章可貞」は自分気持ちや志を胸の中にしっかりおさめること、他に出さないことです。自分の願望より、やるベきことをしっかりとやる段階です。ふくみて、包んで隠せ、ということです。
辛いね。
それは自分の目的がしっかり判っていないからです、本当に自分のやりたいことを成すなら、やるべきこと、為すべきことは決まってきます、その場その場で深い考えがない人間に成長はありません、これが出来てこそ「本当にやりたいことをやる」につながって行くのです。
要するに焦らず日々を過ごせ、ってことだね。
そういうことですね。自分の状況と力を理解することです、きつい言い方をすれば焦るのは状況が判っていない、ということです。
出典は「易経」でした。
