今回は天懸地隔(てんけんちかく)です。
大きな隔(へだ)たりがある、すごく違うと言うことです。
要するに「雲泥之差」(うんでいのさ)だ。
そうですね。
でもさ、雲と泥じゃ、ぜったい雲が上だと思うのよ、でも天と地ってどっちも重要で上下を感じないのよ。
なるほど、でも離れているのは確かですし、この言葉は中国の古い言葉ですから「天」と言うのは、至高のもの、大きなもの、と言うような意味もありますので、上下を決めるのなら、やはり「天」が上でしょう。ただ、この言葉は「大きな隔たりがある」と言う意味ですから。
大きな隔たり、って同じでしょ。すごい良いのと悪いの、ってことでしょ。
大きく違う、って言う意味にもなりますし、言い方が違いますね。
そう言われて見ると「雲泥の差」と使い分けられるか。相手への思いやりがあるかも。
そうですね、逆に言うと「雲泥の差」は言い過ぎかもしれないですね。片方が「泥」ですからね。
天懸地隔(てんけんちかく)の欠点は画数が多くて書けないな。
出典は「南斉書」でした。