今回は家鶏野雉(かけいやち)です。
いつも見ているものは、大切でないように見えて、珍しいものは尊く見える、と言うことです。
そりゃ、あるよね、当然ある。
中国の晋の時代に、書家の王羲之(おうぎし)に嫉妬した書家が言った言葉です。
王羲之は今でも人気じゃん、っていうか書家なんて王羲之しか知らない人も多いでしょ。
言葉自体は、家にいる鶏を大切にしないで、野生の雉(きじ)を尊ぶ、ってことかな。
そうです、雉ではなく、鶩、あひると書く家鶏野鶩(かけいやぼく)と言う言葉もあります、意味は同じです。
どっちにしても、鶏は扱いが悪いな。
出典は「太平御覧」「晋書」でした。