今回は寿則多辱(じゅそくたじょく)です。
長生きすれば恥も多い、ということです。
どういうこと?
この言葉は、「荘子」の言葉です。
荘子のじいさんは屁理屈っぽいんだよな。
聖人が 長寿をするよう祝福をした人に対して断りました。
良いじゃん、長生きしたいじゃん。
聖人が お金持ちになるよう祝福をした人に対して断りました。
お金欲しいじゃん。
聖人が 男子の多産を祝福をした人に対して断りました。
まあ、昔だから嬉しいことなんでしょうな。どうして断ったの?
それらのことはみんなが望むことであっても人が徳を積むこととは何の関係もないからだと言いました。
なるほど、どうせ祈るだけなんだからとりあえず受けておけばいいじゃん。
皆が望む良いことも、実際に得てみれば、心配事を生む意味もあります、要するに人生はそんなに簡単なものではない、ということです。
お金の心配はいっぱいあった方が良いじゃん。
余分にあれば堕落することもあり、心の卑しいものであれば脱税を試みたくなったりします、厄を呼ぶ側面もあるのです。
贅沢して体を壊したり、人にたかられたりもあるか、確かにそういう面もあるな。
そういうことです。
出典は「荘子」でした。