今回は驪竜之珠(りりゅうのしゅ)です。
竜のあごの下にある非常に貴重な宝玉のことです。
じゃあ、大切にしないとね。
この「驪竜之珠(りりゅうのしゅ)」は「荘子」に出て来る宝物なのですが、荘子の話ではそれを砕いて捨ててしまえという話になっています。
何で!?
竜が大切にしている玉を竜が寝ているうちに盗って来たのだから、竜の恨みを受けることになる、というお話です。
盗ってきちゃったのか、そりゃよくないね。
ある人が王様に褒美をもらって自慢に来たので、荘子はこの竜の話をしました、しかし、恐ろしい竜よりも権力者である王様はもっと恐ろしい、から気を付けろ、という話をしました。
なるほど、荘子らしく、宝物なんてしょせん物だ、って言うわけか。
出典は「荘子」でした。