今回は尾生之信(びせいのしん)です。
融通の利かない頑固者、信義を絶対守ること。
???、しっぽが、生なの?
尾生(びせい)は男の名前です。女性と橋の下でデートの待ち合わせをしたのですが、男は約束より早く来て待っていたのですが、橋の上流で、洪水が起こり、水流が襲ってきたのですが、男は約束だからと、その場で待とうと、橋の柱にしがみついていたのですが、最後は溺れて死んでしまいました。おしまい、と言う話です。
ばかだなー、命を大切にしなさいよ。
そう思う人にとっては、尾生之信は、融通の利かない愚か者のことですね。でも、約束を命をかけて守ろうとした、から立派だと言う人にとっては、信義を守る素晴しいことだ、と言うことになります。
結局、どっちが正しいの?
いや、意味は同じで、評価が分かれているだけですから。
じゃあ、どっちでもいいのか。
でも、融通の利かない愚か者、と言う意味合いがあるから、ほめ言葉として使うのはどうかと思います。
たしかに、にわとりさんは、命を大切にして欲しいから、尾生之信は行きすぎだと思う。
出典は「荘子」でした。