今回は山水蒙（さんすいもう）です。
易の六十四卦の一つです。蒙は亨（とお）る。若い愚かさについて語った卦です。弱いものを厳しくしつけすぎてはいけない、正しい答えを得ても迷うのは良くない、教えを乞う時は慎ましい気持ちが必要である、というイメージです。
亨る、と言っても若いイメージですから、しっかり学んで頑張っていけば亨る、ということです。
内面を表す下三本の「内卦（ないか）」が水のイメージの「坎（かん）」、西洋占星術では安心感、成長の「月」で、行動や外面を示す、上三本の「外卦（がいか）」が山のイメージの「艮（ごん）」、西洋占星術では自分の気持ち、感覚的共感、自分の意見を通したい、理想を思う「金星」のイメージだね。
山の麓に川が流れていて、若者がはしゃいでいるようなイメージです。
若さゆえの無知などを意味するのか。
行動としては「山」は動かないが内面は川のように流れていく、そんな焦りを一つ一つ落ち着いて解決していこう、ということです。
実力を付けずに焦るのは愚かなことだ、ということですな。
いたっ！！
出典は「易経」でした。
