今回は悪人正機(あくにんしょうき)です。
仏教の言葉で、親鸞の思想を表現した言葉として有名です。悪人こそが救済される存在である、と言うような表現なので誤解が多い言葉ですが、あえて判りやすく言うと、
自分で何とかしようと仏様に頼らない人さえ救われるのだから、ごく普通の人こそ当然救われる、と言うようなことです。
とは言え、諸説ございますので、一説としてお聞き下さい。
逆じゃないの?自分で何とかする方がえらいでしょ?
常識的にはそうですね、でも、仏様を頼る気持ちが弱い善人でさえ救われるのだから、心から仏様を頼る人々が救われるのは当然だ、と言う意味です。
?納得行かないけども?
仏教の言葉ですから、仏教の立場に立てば自然でしょ。努力をせずに仏様に頼ってくれた方がねぇ、まあ。
あ、そうか、疑うことなく信じてくれる人の方がいいんだ。
修行したり、勉強しないと成仏できない、なんて言ってたら仕事になんないですもんね。そういう意味では時代の先取り的な思想とも言えますね。
そう言えば、最近は、お墓とかも宗派とかこだわらない所も増えているってね。
あとキャッチーですよね。インパクトがある。
確かに「えっ!」って思うわ。
とにかく、悪いことをした方が救われるという意味ではありません。
出典は「涅槃経」でした。