
今回は特別企画「周易 象伝」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「周易 象伝」になります。
今回は「水雷屯 二爻 象伝」です。

二爻は「屯如邅如 乗馬班如 匪寇婚媾 女子貞不字 十年乃字」ちゅんじょてんじょ うまにのりてはんじょ あだするにあらず こんこうせんとす じょしていにしてじせず じゅうねんにしてすなわちじす。
象伝では「象曰 六二之難 乘剛也 十年乃字 反常也」しょういわく りくじのなんは ごうにのればなり じゅうねんすなわちじするは つねにかえればなり。です。
もう、全然分からないな。
「六二之難 乘剛也」りくじの難は「剛」に乗っている、要するに「陽位に陽のしっかりした初爻」に「陰位に陰の謙虚で努力家の二爻」があるのが、「六二」の苦労である、ということです。
ええ、だったら、良いんじゃないの?
要するに、しっかりしているからこそ、大きな目標を持っている、だからこその苦労である、ということです。
あーーー!なるほど!
「十年乃字 反常也」は、子を宿すのに十年かかるが 常に返る、と言うことです。
え、どっから「子を宿す」が出てきたの?
「字」は「孳」と同じで、「孳(はら)む」などと使います。
要するに「乾為天」「坤為地」の次の三番目の卦である「水雷屯」は、自分の気持ちに従って、大きなことをするために努力をして、「何かをする」の「何かをする」の卦ですから、大変なイメージなのです。
だから、10年かかって成し遂げればそれが普通になる、と言うことです。
気長やなー。まあ、10年は比喩で単純に10年じゃないだろうけど。
そういうことです。





