今回は班女辞輦(はんじょじれん)です。
皇帝が自分の車に側室を乗せようとしたが、その女性が皇帝の名誉のために断った、という故事、または賢い女性を指します。
皇帝は側室の人を車に乗せちゃダメなの?
きちんとした皇帝は、賢い部下と車に乗るもので、側室と乗っては良くない、ということを言って断ったのです。
なるほど、立派な女性だったんだね。
まあ、そういう話です、しかしその女性も結局、他の側室に皇帝の寵愛を奪われます。
あらやだ、若い人に乗り換えたのかな。
そういうことです、どうやっても防ぐことは難しかったと言えます。
しかし、それとは別に、この「班女辞輦(はんじょじれん)」のエピソードを聞いて、立派だと思われるのは皇帝ではなく側室の女性ですよね。
あ、そう言えば。
むしろ、皇帝はだらしない人という印象です。
えー、じゃあ、どうすれば良かったの?
かと言って車に乗っていれば批判されたかもしれませんし、後宮という場所自体が危険な所という言い方も出来ますね。
とはいえ、恐れ多い、でも良かったかもしれませんね。
人生って難しいね。
このエピソードは「漢書」に出ております。
「班女辞輦(はんじょじれん)」という言葉は「蒙求」に出ております。
へー。「輦」って、昔の車だよね。