今回は知我者希(われをしるものはまれならば)です。
老子が自分が言っていることは至極自然なことなのに自分のことを理解できる人は本当にまれである、と言っています、そしてそれは即ち自らの言うことに価値があるということだ。と言っています。
老子は当たり前のことなんて言わないよ、あべこべだよ。
老子が言いたいのは、自分の気持ちに従う事の大切さ、他人の目ばかり気にしているうちに人生が終わることのもったいなさ、のみと言っても良いでしょう。
それは当たり前で簡単であるべきなのに、みんなが自分(老子)の言うことが判らないなんてよっぽど自分に価値があるんだな、という言い方をしているのがこの言葉なのです。
それが色々あって難しいのよ。
世間の目を見て生きても何にも報われませんし、誰も助けてくれません、それなのに今の生き方でいいのか、ということなのです。
出典は「老子道徳経」世に言う「老子」でした。