今回は破釜沈船(はふちんせん)です。
決死の覚悟で挑むことです。
破釜(はふ)、沈船(ちんせん)だから、釜を壊して、船を沈める、ってことだね。
釜を壊すって、ナカナカ難しそうだな、捨てるならいいけど壊すのはねぇ。ケガしそう。
その視点はあまり重要じゃないんです。
古代中国の秦(しん)と戦った項羽(こうう)のお話です。後に漢(かん)を作る劉邦(りゅうほう)に破れる項羽(こうう)ですね。
え、まさか決死の覚悟で戦うために、自分の釜とか船を壊したの?
そうです。
もったいないことするな。で、どうだったの?
それが勝ったんですよ。
そういう兵隊を大切にしない作戦で勝つから、勢いで勝てる、みたいな味を占めちゃうから、結局、劉邦(りゅうほう)に負けるんだよ。
一理あるかもしれないですね。後に「背水之陣」(はいすいのじん)で勝利を収めた韓信(かんしん)も結局、処刑されてますし、詰めが甘いですよね。
やけくそ作戦なんて兵隊にはいい迷惑だよ。
出典は「史記」でした。