今回は謹毛失貌(きんもうしつぼう)です。
けをつつしんでかたちをうしなう、人の絵を描く時に毛一本一本にこだわりすぎて肝心の顔が似ていない、ということです。そこから転じて、細部にこだわって全体のバランスを逸してしまうことです。
なるほど。
実際にもそういうことあるよね。でも「謹む」なの?「慎む」じゃないの?
そう思いますよね、「慎む」の方が本人が気を付けるイメージ、「謹む」は他者に対してのイメージがありますよね。
そうそう、そんな感じ。
まあ、昔の言葉ですから、とにかくそういう意味で使われているのです。
意外とそんなもんなのね。
出典は「淮南子」でした。 畫者謹毛而失貌 とあります。