今回は鉄中錚々(てっちゅうそうそう)です。
もともとの意味は下位グループの中では比較的良い、というような意味です。しかし「錚々(そうそう)たる」と言えば現代では褒め言葉として使います。
え、何それ?結局どっちなの?
この言葉のもともとの意味は、鉄(この場合価値の高くない金属を指す)の中では結構良い音がするね、という見下したイメージの言葉です。
じゃあ「錚々(そうそう)たる」は本当は褒めてないの?
そこなんですよね、現代ではそれは褒め言葉でしょ。
そうだよね。
でも元は「まあ、いくらかマシな部類かな」って感じの言葉です。
まぎらわしいな。
でも、「錚々たる顔ぶれですね!」って言われて「何だと!」って怒ったら怒った方がバカみたいですよね。
確かにバカみたいだね。自分は元になった故事を知ってる、って言いたいだけに見える。
気になる方は自分は使わず、言われたら褒め言葉って思っておけばいいんじゃないですかね。
ま、そうだよね。
出典は「後漢書」でした。