かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

不失正鵠(ふしつせいこく)

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f:id:KAERUSAN:20180603155443g:plain 今回は不失正鵠(ふしつせいこく)です。

 

f:id:KAERUSAN:20180603155443g:plain 物ごとの要点をしっかり押さえることです。

 

f:id:KAERUSAN:20180603160214g:plain 正鵠(せいこく)は弓矢の的の中心の黒丸です。

 

f:id:KAERUSAN:20180603161516g:plain あんなものにまで名前があるんだね。

 

f:id:KAERUSAN:20180603155540g:plain 「鵠」って鳥って字が入っているね。

 

f:id:KAERUSAN:20180603160214g:plain 「正」も「鵠」も昔の中国の弓矢の的で、中心に鳥の絵が書かれたものだったんです。

 

f:id:KAERUSAN:20180603161516g:plain あ、で、それを「不失」失わないから「不失正鵠(ふしつせいこく)」要点を外さない、ってことか。

 

f:id:KAERUSAN:20180603155610g:plain その通りです。

 

f:id:KAERUSAN:20180603155540g:plain 的を得た話、とか今でも言うもんね。

 

f:id:KAERUSAN:20180603155443g:plain そうですね。もちろん、その使い方でも正しいですが、戦後一時「的を得る」は「的を射る」の間違いだ、と言う俗説が蔓延した時期があったため、未だに間違いだと思っている方も多いので使う時はご注意を。

 

f:id:KAERUSAN:20180603155758g:plain なんで戦前は使われていたのに「得る」は間違いになっちゃたの?

 

f:id:KAERUSAN:20180603161549g:plain 有名な学者、辞書に取り上げられたから、だそうです。その辞書でも、今は両方いけます、って書いてあります。

 

f:id:KAERUSAN:20180603161516g:plain ま、間違いは誰にでもあるからね。

 

f:id:KAERUSAN:20180603155443g:plain そうですね。

 

f:id:KAERUSAN:20180603155443g:plain 出典は「礼記」でした。