今回は世界恐慌(せかいきょうこう)です。
世界規模で起こる経済恐慌のことです。世界恐慌、大恐慌、と言う場合、多くはアメリカ発の1929年~1933年の株式の大暴落に端を発する恐慌を指す場合が多いです。
第二次世界大戦のきっかけになったって言うよね。株が下がって何で戦争になるの?
アメリカは多くの資金が株に投資されていましたが、株価が80%下落し、国内生産が減少し、失業者も急増し、外国から多くの資本を引き上げたので、さまざまな国に影響が及びました。
第一次世界大戦で敗北し多額の賠償金を請求されたドイツもアメリカのおかげで回復しかけていましたが、アメリカの資本が引き上げられ、経済は一気に崩れ去り、国家社会主義労働者党(ナチス)の台頭を招きました。
うーむ、なるほど。
ちなみにソビエト連邦は社会主義計画経済だったため影響は受けませんでした。
へぇ。
世界各国は自国の経済を守るため閉鎖的なブロック経済化が進み、全体の貿易額が縮小したため、世界の不況はますます拡大しました。
だからって戦争はしちゃダメでしょ。
欧州では、ナチスが台頭して1939年にポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が始まりました。アメリカの失業率を回復したのは、1941年に成立した「武器貸与法」がきっかけでした。
武器を作って失業が減ったのか。
そして日本の真珠湾攻撃によってアメリカも参戦し完全雇用を達成しました。
戦争をやりたがる人がいるのはそういうのもあるのか。
21世紀の現代も「世界恐慌」の時に似ている、って言う人も多いよね。
そうですね。戦争は避けたいですよね。