今回は特別企画「易経 十二消長卦」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 十二消長卦」になります。
今回は「六四 山地剥 易経 十二消長卦」です。
「山地剥(さんちはく)」の卦辞は「不利有攸往」ゆくところあるによろしからず。
四爻は「剥牀以膚 凶」しょうをはくするにはだえをもってす きょう。
「牀」は「床」などの意味です。向かいの場合、権力者を意味することもありますし、「寝る」という意味では「無意識」、「椅子」と考えれば、「使命」や「任務」も意味します。
「山地剥」はそのベットが壊れていくようなイメージがあるよね。
迫ってくる危険や、生まれ変わるような大きなイベントも意味として含みます。
「四爻」はその危険や変化のイメージが「上卦」にまで迫ってきたので、それを「皮膚」まさに我が身まで、と表現しています。
「十二消長卦」では「山地剥」は「十月」に対応し「二十四節気」では「霜降」「立冬」に当たりますので「西洋占星術」では「蠍座」に当たります。
「蠍座」は自分の力以上のことに挑んで「生まれ変わる」要するに自分が不可能だと思うようなことに挑戦して、限界を越えるイメージがあるね。
そう思うと「山地剥」はぴったりですね。
「山地剥 四爻」は変爻すると「火地晋 四爻」になります、「火地晋 四爻」は「晉如鼫鼠 貞厲」しんじょせきそ ただしけれどあやうし。鼠から慎重なイメージがありますが、欲を張りすぎるイメージもあります、慎重で欲を持ちすぎるとかえって動けなくなってしまうことも含みます。
なるほど。やるべきことをしっかりやりなさい、って感じかな。