今回は回折限界(かいせつげんかい)です。
顕微鏡などで、光が波の性質を持つために、光の波長より小さいスケールのモノを扱うことが出来ないことです。
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どういうこと?
例えば、光学顕微鏡は、見たい対象が、どの位、光を透過させるか、などの光に対して様々な効果を観察して対象を見ることが出来ます。
しかし、光は粒子であり、波でありますから、小さなレベルでは対象の裏側に光が回りこんでしまうので、一定以上正確に観察することは出来ません。
そうなのー。ピンと来ないな。
じゃあ、判りやすく「音」で考えてみましょう。
壁の反対側にいても、声は聞こえますよね。
あー、なるほど、たしかに、当たり前だから気にしなかった。たしかに障害物があっても聞こえるな。
音波が回折するから、壁の向こうでも回り込むんだ。
ただ、光は波が小さいから、すごく細かい話になるんだね。
そういうことです。
対象が小さいと、光でも回折が起こるから、小さいものは正確に測定できないんだね。