今回は地平天成(ちへいてんせい)です。
国が良く治まり、全てのものが良く栄えること、です。
地(ち)平(たいら)ぎ天(てん)成(り)。「平成」の典拠のひとつですな。
そうですね「平成」も残りわずかになりましたね。年号が切り替わる時に喜べるのは初めてであります。
そうだね、まさか天皇陛下の御退位を見ることになるとは思わなかったからね。
もうひとつの「平成」の典拠は「内平外成」(ないへいがいせい)だね。
「地平天成(ちへいてんせい)」は元はどういう言葉なの?
「書経」の言葉で、古代中国の統治者「舜(しゅん)」が、治水工事を成功させた「禹(う)」を讃えた言葉です。
古代中国では治水はすごく重要だったんだよね。
そうですね、最重要課題と言えます。
出典は「書経(しょきょう)」でした。「春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)」にも同様の記述があります。