今回は大牢滋味(たいろうじみ)です。
ごちそう、美味しいもの、を意味します、転じて重要なもの、大切なもの、としての意味で、「大牢滋味(たいろうじみ)が判らない」=「重要なことが判らない」という使い方もします。
「大牢(たいろう)」?
昔の中国で「牛、豚、羊」の肉が揃ったお供え物を「大牢(たいろう)」と言っていまして、「豚、羊」の場合「小牢(しょうろう)」と言いました。
滋味(じみ)は、美味しいもの、栄養のあるもの、ということです。
たしかに重要だね。
美味しいのはとても大切だね。
まあ、今はだいたい何食べても美味しいですよね、まずいモノなんて売ってないですよ。
かえるさんは、本当に美味しいものを食べてないから「大牢滋味(たいろうじみ)」が判らないんだな。
「美味しい」には「場所」や「器」、「雰囲気」「食べるためにかけた時間や手間」「その食材自体の栽培などの物語」「作った人の気持ち」など色々含まれるんだよ。
かえるさんは、まな板で切ったものをそのまま手で食べたりするでしょ。風情が無い。
たしかに、そうですね。まあ、実際どうでもいいですけどね。
こんな感じで、深いことや大切なことが判らない人に使うのか。
そうですね、そんな感じです。
出典は「漢書」でした。