今回は常與善人(つねにぜんにんにくみす)です。
天は常に善人に与(くみ)する、与える、ということです。
老子の言う「善人」って判りにくいよね。頑張っていれば善ってわけでもないでしょ。
「上手く行く」「もっと富みたい」というような頑張りは簡単に言えば不平不満の元であり、他者への妬みや恨みの元です。
そこそこ、じゃあ、頑張らないのが偉いの?
そうではありません、人生の中で、自分が本当にやるべきことを見つければ他者の評価や結果の有無とは関係なく、満足感と安心感、安定感を得られます、しかし多くの人はそうせずに、他者に認められるためだけに頑張ったりして、「こんなに頑張ったのに!」と不満を育てながら生きているものです。
それはバカバカしい生き方だ、ということです。簡単に言えば自分らしく生きろ、ということです。
それが一番難しいんだよな。それを含んで「天は善人に与す」なんだね。
そういうことです。
出典は「老子道徳経」世に言う「老子」でした。