今回は民至老死(みんしろうし)です。
民が老死に至る、ということですが、文脈としては、小さな国に収まって生きていれば、他に行きたいと思わず、他を羨ましいとも思わない、そういう分を知った生き方が理想であって、そうであれば民は老死まで平和に過ごせる、という文章です。
という風にも取れますが、逆に「それで楽しい?」という問いを老子が投げかけているようにも感じるのです。
え、老子だから良いんじゃない?
むしろ、みんないつも悩んでるけど、悩みが無いってこんな感じだよ、って言っているようにも感じられるのです。
あー、なるほどね。
上手く行かない、思ったようにならない、そのこと自体がそんなに不幸なのでしょうか、もちろん、それが幸せだ、と思う人もいるでしょう、でも、上手く行かないことがあるからこそ、頑張る、とも言えますよね。
まあ、それは人それぞれだよね。
そう思うと、老子の文章はどっちの人が読んでも得ることがあるように書いているようにも感じるのです。
なるほどね。
出典は「老子道徳経」世に言う「老子」でした。